高機動幻想ガンパレード・マーチ
大雑把にこのゲームがどんなものであるかということを説明すると、戦車学校に入
隊した一人の少年が学園生活を送りながら発生する人類の天敵『幻獣』と戦争を繰り
広げていく物語、といった感じになります。
まずストーリー性についてですが、これはゲーム中ではあえて前面に押し出されて
いません。
人類の天敵『幻獣』から熊本を死守するため戦うことがこのゲームの大きな目的で
すが、やり方によってはそれすら無視できます。
RPGのようにこのイベントをクリア
したら次はこのイベントをクリアして……という連鎖は皆無といっていいでしょう。
というのもこのゲーム、自分でどういうストーリーにするかを決め、それにした
がって自由に立ち回ることを売りにしているからです。
この自由度の高さがガンパレの売り!
ハマれば長期間プレイは間違いないです。
学園生活について誰と友達になるか、誰と恋人になるかなんてことを決められるの
なんてまだまだ序の口。
教師や同姓で禁断の愛に目覚めたり猫とでさえLIKEではなく
LOVEの関係になれたりするのもまだ甘い!
誰とも仲良くせず一匹狼で仕事一筋に生きていてもいいし、あえて嫌われまくり気
に入らない奴を片っ端から校舎裏に連れ込んでボコるスタンスなんてことも可能。
バイト一筋でリッチな生活をしてもいいし、人の靴下を集めて嗅ぎまくる変態にな
るのもあり。
捕まるとゲームオーバーですが万引きなんていった悪逆非道だってできてしまいま
す(笑)
つまり学園生活においての自由度は、ゲーム中に自分はどんな役回りをしたいかと
いうことを決めたら実際にその通りに動けるという所にあります。
そのおかげで感情
移入しやすく、気が付いたら6時間ぶっ続けでゲームしてた、なんてこともありまし
た。
例として私の場合は性別に関係なく誰彼かまわず愛情表現を挙げまくる、いわゆる
ホストみたいなキャラを演じていました。
本当にみんなからモテまくり、毎日手作り
弁当や金の延べ棒などを貢がれ笑いが止まらない毎日を過ごしていたんです。
しかし調子にのってそんなことばかりやっていると好感度が上がり過ぎてしまい、
終いには教師に「私の味噌汁を作ってください」と告白されたり、同じ男に「綺麗だ
よ…君の隅々まで冒険したい…」なんて言われてしまい腹かかえて爆笑した覚えがあ
ります(笑)
ちなみに浮気もできるんですが、バレると昼ドラチックな争奪戦、最悪後ろからナ
イフで刺されてゲームオーバーということもあるので非常にスリリング(笑)
自由度の高さは人間関係だけに止まりません。
戦闘においても自らの役割を自分で
決めることが可能です。
基本は士魂号という人型戦車に乗って戦うパイロットをすることになるんですが、
「戦車なんて軟弱なものはいらねぇ!男なら生身で戦うべし!」と思うならスカウト
(歩兵)となり自分の足で戦場を駆け巡り、「戦いは作戦で決まる!指令こそが最も
重要なポストだ!」と思うならば小隊指令官になって味方に行動を指示しりすること
が可能。
戦うこと自体が嫌という人は戦車整備兵になったり、もっと言えば無職になって戦
争はクラスメイトに任せたまま学園生活だけを享受するなんていうこともできます。
しかし戦いで一回死ぬとRPGのように生き返らないので、無職で自分が何もしなけ
ればクラスメイトが一人また一人とお亡くなりになり気分がブルーになることも。
この「一回死んだらそれっきり」システムを逆手に取り、自分が指令になって嫌い
な奴を歩兵に任命し、敵勢力が圧倒的に強い所に単身で突撃させて殺したりできるの
がいとおかし(笑
さて、先程ゲーム中にストーリー性が前面に押し出されていないと言いましたが、
=ストーリーが全く無いわけではありません。
自由度を楽しませるために影の要素と
なりつつありますが、二重三重に張り巡らされた深い設定の上に成り立っています。
それを「世界の謎」と呼び、この謎を捜し求めるプレイヤーを「風を追う者」として
認知されています。
「いっつもニコニコしているか弱そうな少年が実は……だった!」等といろいろな
ことを探求していく楽しみもまたこのゲームの醍醐味の一つです。
私にとってこのガンパレード・マーチというゲームは伝説の神ゲーに位置するほど
面白いゲームなわけですが、正直かなりプレイする人を選びます。
説明書にも「可能
性を追求していろんなことに気付くことが出来ない人にはこのゲームはつまらないか
もしれない」と書いてあるくらいです。
RPGやADVのようなジャンルしかしたことの無
い人にとってこの自由度でのゲームプレイは何をしたらいいのかわからず、ゲームに
慣れる前に投げ出すということも少なくはありません。
つまりこの自由度をプラス要素と考えることが出来る方にはガンパレは最高にお勧
めでき、逆に「定められたシナリオ通り進むことこそゲームの本道」という方はプレ
イを避けた方がいいでしょう。